ペルーの波


南米ペルー、リマの波乗り& サバイバル日記。
by lapampilla
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カテゴリ:サーフィン関連翻訳( 2 )


La Hora Azul 青い時間②

昨日、久々朝一で行ってきました。予報で7ft~11ft(2m~)とあったのででかすぎるんじゃないかと思ったけど、行ってみると乗りやすい最高の波だった。特にピークから岸近くまで、波の始まりから終わりまで乗った一本は最高!今までで一番良くできた一本と思う。うひ。早起きしたかいがあったのかにゃ~ ということで朝サーフィン万歳!の記事翻訳(前回)の続き
ここに出てくるビーチは、自分がいつも行くパンピージャなので本当愛着があります。
         
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d0066280_8332251.jpgストレッチをし、板にワックスを塗った後、朝5時半にはポイント目指してパドルを開始していた。
水は少し冷たいが、風はなく海はグラッシー。自分たちが今日の一番乗りだ。
実質まだ夜だが、コスタ・ベルデ道路沿いの電灯が闇の中の海に盛り上がり、動物のような唸りを上げて轟音と共に去っていく足の速い波の存在を教えてくれる。

5時10分、ポイントに着いた。相変わらずまだ暗いが、太陽の曙光に道を譲るべく別れを告げる夜空に下弦の月が僅かな光を放っている。
5時12分。闇の中に立ち上がった波が3mの距離に迫り、僕は最初の波を捉えた。最小限の視界の中で足元の波の力と動きを解釈しながら長く乗り続けるにはどのようなマニューバを描くべきか推測していかなければならない。100m近くライディングして石ころだらけの海岸にたどり着くと、青い時間まであと2分。ポイントに戻っているところで、パブロがやはり暗闇の中で最初の波を捉えた。丁度その時、私の車の横に駐車しようとする車のヘッドライトが光り、バックサイドでオフザトップを決める「パンピジェーロ・ビエホ」を照らし出した。

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d0066280_834893.jpg上空近くで次第に強さを増していく光が、夜の闇を押しやりながら現実離れした空間を作り出していく。青い時間は僅か10分から15分ばかりだが、海はその存在に感謝するかのように波に空のメタリック・ブルーを映し出す。星がひとつひとつ消えて行き、別れを告げる夜空の最後の名残である金星が強い輝きを放つ。三日月が薄くなっていく一方で、海の表面では餌を求める魚たちが我々の周りに現れはじめる。新しい一日の始まりを喜ぶかのように飛び跳ねる魚たちの銀色のうろこが、眠りを削って波を求める我々の目に時折反射するのが心地良い。突然水面際で更に大きな魚が動いてポイントが近くなってきたことを知らせてくれるかと思うと、丸い髭面のアシカが顔を出し、「こいつら、一体 こんな時間に何やってんだ?」とでも言いたげに僕たちを観察している。


d0066280_8343418.jpgしばらくの間静まった海の中を僕らは再び沖に向かっていった。岸で準備をしているサーファーたちは皆、あと数時間でパンピージャは人で いっぱいになることを知っている。彼らもまた、夏の人ごみが来る前に波に乗ろうと早起きして来たのだ。青い神秘的な光が朝飯の魚を探すカモメやペリカンを照らし出す時間帯はまだ人数も少ないので、皆が波に乗ることができる。
漁船のシルエットが沖に進み、漁を求めて網が投げられた。
彼らのほかに海にいる人間は僕らだけだ。彼らは日々の糧を獲り、僕たちは精神の糧である波を捉える。
青い時間がその不思議な力で夜と昼を分かつ時にポイントにいること、その為に朝早く起きるという行為には、何か説明しがたいものがある。
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by lapampilla | 2006-07-28 08:42 | サーフィン関連翻訳 | Comments(4)

青い時間 La Hora Azul①

この何日か、リマは異様に暖かい日が続いてます。太陽が午前中から顔を出し、気温もかなりあがって半そででもOK。今も夜10時過ぎてるのに短パン+ノースリーブで暑いびっくり陽気。

いっつも「良かった」 「だめだったー」 ばっかりの波日記に変化をつけるべく、お気に入りの記事を翻訳してみました。実はいつかできる予定のホームページに載せる予定だったんだけど当分ブログのみになりそうなので、ネタ拝借。
いっつも覗いてるOlas Peruの掲載記事。
 


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La Hora Azul: El Arte de surfear de madrugada
青い時間:夜明けのサーフィンの芸術性
原文:オスカル・トラモンタナ フィガロ(Oscar Tramontana Figallo)、OLAS PERU掲載記事


「夜明けの海でサーフィンをする喜びに勝るものはない。海が驚異の自然そのものとなって最高の姿を見せるその時、私は何故he’enaluが宗教的儀式だったかを理解することができる。」

デューク・カハナモク
Surfer Magazine インタビューにて
1954年 12月


d0066280_1221497.jpg青い時間は人間が体験することのできる最も感動的な自然現象で、1日の中で最も神秘的な時間帯に違いない。それは夜の闇が朝の光に変化する数分間に起こる現象で、その 光景は人間に自然との、特に海との精神的な強い繋がりを感じさせてくれる。しかし多くの人はまだ眠っているかやっと起きようとしている時間帯であるため、この素晴らしい自然現象を体験する人は少ない。
夏のリマでは、青い時間はまだ人も街も眠る朝5時15分ごろに始まる。夜明けの波は最高な上、これほど早い時間帯にポイントまでやってくる連中は少ないので、おそらくサーフィンをするのに最高の時間帯といえる。

オフィスタイムで働くようになったとか、近頃はサーファー人口が増えすぎて波乗りが楽しめないとかいった理由でサーフィンをやめてしまった多くの知りあいがいる。きっと彼らは青い時間の海がサーフィンするのに最高の場であること、そして近代サーフィンの父、デューク・カハナモクが言ったように、夜明けの波に乗ることに匹敵するほどの喜びはそうそうないことを知らないに違いない。

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d0066280_12241382.jpg朝4時半、闇の中で目覚まし時計が鳴り響く。
ベッドから飛び降りて明かりをつけると、海とまた新たな出会いをするために必要なものは全て準備万端だ。
時間を無駄にすることなくりんごにかぶりつきながら車のキーを捜して荷物を積み込んでいると、友人のパブロ、別名「パンピジェーロ・ビエホ」(パンピージャの波乗りおやじ)が新品のオーダーメイドの板を抱えていそいそと現れた。4時45分、エンジンをかけてパンピージャへ出発。海岸への下り道、アルメンダリス坂を注意しながら運転する。坂の途中から海が見えるポイントまで来ると、 僕らはふいに黙って海を見つめる。 コスタ・ベルデ海岸に打ち寄せている白い波の線を見ると、嬉しくて喉元から思わず叫び声が出てくる。レドンド・ビーチの波、マカハ・ビーチのスープを見ながら道を進み、つい1メートル半のセットの波がきれいにブレイクしているパンピージャに到着した。
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by lapampilla | 2006-07-05 12:32 | サーフィン関連翻訳 | Comments(17)